HOLIDAY PLANET’s blog

ホリプラクリエイターたちのあれこれ

カリカチュアってなぁに?ーその2ー

HOLIDAY PLANETのイトウです。

前回はカリカチュアとはなにかという
記事を書きました。

今回は、私が思うカリカチュアの魅力を
お伝えします!

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(1)外見的特徴を美化しない その人の全てを描くこと
日本人に馴染みのある「似顔絵」は
浮世絵などかなり古い歴史がありますが
花魁や役者等、それらを宣伝するための要素が強く
魅力的に描かれていたものが多かったようです。

似顔絵(にがおえ)とは、人物の容貌や特徴をとらえて、あるいはデフォルメして描いた人物画。
浮世絵役者絵のうち、役者の個性をとらえて描いたものが特に「似顔絵」と呼ばれるようになった。それ以降、浮世絵に限らず、人物の顔を似せて、あるいはデフォルメして描いた肖像画も「似顔絵」とよばれるようになった。

 
その為、日本人に馴染みのある「似顔絵」は
特徴をデフォルメしつつも、美化されたり
可愛らしい印象のものが、浸透しています。

さらに「漫画家」や「画家」が無名の頃に
街中の人を描き稼いでいたこともあり
写実的なもののなかには
漫画風な絵柄も多く見られます。



ではカリカチュアとは何が違うのか???
カリカチュアは前回の記事でも描いた通り

モチーフの持つ外見的特徴と
内面の個性を
「誇張」「デザイン」「ユーモア」の技法
使用し表現する事

が重要であり
絶対にしてはいけないのは「美化する」ことです。


美化は一時は嬉しいと思います。
お世辞を言われるとその時は嬉しいですよね。(私もですww)
しかし、本人の個性を隠し、コンプレックスな箇所をあえて指摘しない
それでは、本当の本人の魅力を描く事は出来ません。

カリカチュアを描こうとすると
「かわいく描いてください」
「鼻が大きいのが嫌なので小さく描いてください!」
など言われます。

その人の「コンプレックス」こそ
その人らしい「個性」である場合がほとんどです。

その個性をリクエスト通り隠して描くと
「似ていない」似顔絵が出来ます。
果たして、それは本当に喜ばれる似顔絵なのでしょうか。。

私はそのようなリクエストを頂く時は
きちんと「カリカチュアとは何か」を説明し
それこそがあなたの魅力、とても可愛らしくステキなところなんだと
伝えます。
「似」ている「顏」の「絵」だからこそ、「似顔絵」になるのです。

隠さずすべてを描くこともカリカチュアの魅力の一つです。

 

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(2)内面やその人柄、背景、思い出をも描くこと

カリカチュアの魅力は
「その人らしい!!」と誰もが思う事です。

例えば、似顔絵を描く時は、ほとんどが対面です
堅く緊張される方が多数います。

しかし、出来上がったカリカチュア
そのままの堅く緊張した表情では
なんだかがっかりしてしまいます。

そこで似顔絵を描く時は
必ず「会話」しながら描きます。
話す事で緊張はほぐれ、ふと見せる仕草や表情を
見逃さず描いていきます。

カリカチュアを描く同業者のほとんどは
第一印象のインスピレーションで大まかな構図を描き
会話しながら本人の特徴を落とし込んで描く人がほとんどです。

またその会話の中に、本人の好きなものや思い出等を引き出し
こっそりと絵の中に描いたりします。
バスケというワードが出たらバスケットボールをこっそり描きます。
海のデートを楽しんだカップルには、海の背景を置いて上げます。

写真ではできない、その瞬間の全てを描ける事もカリカチュアの魅力なのです。


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(3)強いエンターテインメント性

先に述べたこと全てを描ききるまで
どのくらいの時間がかかると思いますか?

1時間・・・?
一日・・・??


いいえ、もっと早いです。
なんと、ひとり約10分。

しかも会話しながら完成していくので
描かれている方は、もっと短い時間に感じると思います。

この短い時間にすべてを詰め込むからこそ
わ!!!っと驚く様な感動が起こります。

そしてなにより「ユーモア」たっぷりに描かれているカリカチュアの完成には
必ず「笑い」が起こります。

カリカチュアをライブで描くと
人だかりが出来ます。

まるでパフォーマンスを見ているかのように
人々は惹き付けられます。

「美化」せず「ユーモア」に描き
プライズで会話で引き出した内容も落とし込まれ
さらにそれはとてもスピーディーに完成していきます。

ライブスケッチでは
アーティストは大まかな下書きしかしないため
魔法のように似顔絵が出来ていくように見えます。

カリカチュアのアーティストは、描く技法はもちろん、
描いているモチーフだけではなく
周囲で見ている人をも惹き付ける
会話や技術を日々磨くのです。

 

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カリカチュアの魅力伝わりましたでしょうか。

まだまだ書ききれない魅力がありますが
今回はこの辺で!

次回もお楽しみに!

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